小学校で英語教育が必須化。何をするんだろう?

日本では文部科学省の「教育改革」により、2020年からいよいよ小学校での英語が教科化されますね。具体的には小学校3・4年生では「外国語活動」として英語を学び、5・6年生では英語を「教科」として学びます。

小学生の子供を持つ私たち世代は英語は中学校以降に学ぶ科目だったので、子供たちが小学三年生から英語が始まることに不安を抱える親御さんが少なくありません。

今なぜ小学校で英語学習が導入されるのか、その理由と現状を先ずは見ていきましょう

小学校で英語教育が導入される理由とその内容

文部科学省のウェブサイトに行くと、英語教育改革計画について以下のように書かれています。

「初等中等教育段階からグローバル化に対応した教育環境づくりを進めるため、小学校における英語教育の拡充強化、中・高等学校における英語教育の高度化など、小・中・高等学校を通じた英語教育全体の抜本的充実を図る。」

とあります。

文部科学省が平成26年度に全国の高校3年生を対象に調査をした結果、「聞く」「話す」「読む」「書く」の4技能全てにおいて課題があったということ。

そのため抜本的な教育改革を行い高校卒業までに日本全国の学生たちの英語のレベルを今までよりも一段落上げたいというもの。

小学3・4年生では外国語活動

小学校中学年では「コミュニケーション能力の素地を養う」ために、まずは「聞く」「話す」ことが目的。

週1~2コマ程度の活動でカバーする内容は以下のようなもの。

簡単な挨拶ことば
“Hello, My Name is ~~” 「こんにちは。私の名前は~です」

簡単なジェスチャー、様子、感情
“How are you? I am happy.”「元気ですか?元気です」

アルファベット大文字
A,B,C,D,E….

身の回りの物
How many pencils? 「鉛筆は何本ですか?」

食べ物、乗り物、生き物、スポーツなど好きなものを言う
I like ~~~. I do not like ~~~ 「~が好きです。~が好きではありません」

あくまで外国語活動というだけなので、成績など関係なく、まずは少ない時間を使って無理なく英語に楽しく触れさせるという内容のようです。

家庭でできること。たくさん英語に触れさせましょう

この年齢まではとにかく「英語って楽しいなぁ」と子供に感じさせること。以下のような事がお勧めです。

  • 英語の曲を流して一緒に歌う
  • 発音をオーバーに真似してみる
  • 英語の子供番組の短い動画をみせる
  • ディズニー映画もたまにみせる
  • アルファベットや単語カードゲームをする

この段階では間違いなんかは指摘しないこと。とにかく本人が気分良くなっていれば合格です。(^^)

小学5・6年生では英語の教科化

「初歩的な英語の運用能力を養う」ために、小学5・6年では英語が教科化されて、「読む」「書く」力を身に着けます。

週3コマ程度の授業で専科教員による指導もあります。 時間割の例を文部科学省の資料から抜粋してきました。

5・6年生の間に学ぶ単語数は600~700語程度

〝アルファベットの文字や単語の認識
日本語と英語のの音声の違いやそれぞれの特徴への気付き
語順の違いなど文構造への気付き
自信をもって英語で積極的に「聞く」「話す」ことができ、「読む」 「書く」ことへの興味を育てるようにする。 ”

とのこと。

たとえばこういった会話文。

先生;What animal is this? Can you guess? (これは何の動物?分かる?)
児童;Pig.(ブタ)
先生:Really? Is that a pig? Let’s check.(本当?これはブタ?確認してみよう)
児童:Yes, Pig! (うん、ブタだよ!)
先生:Very good.(そうですね)

児童:I can’t play baseball. But I can help my mother. I can make my family happy. (野球はできないけどお母さんを助けられるよ。家族を幸せにできるよ)
先生:That’s wonderful.(それは素晴らしいね)

ここまでの会話を子供たちが自分たちで考えて言えたり書けたりするのであれば、結構レベルが高いと思います。

家庭でできること。他の科目同様に、英語を学習する習慣づけを

3・4年生の時も家庭で楽しく出来ることを書きましたが、英語を耳にすることを続けつつ、日々少しでも英語の学習をする時間を取ると良いでしょう。単語を覚える、フレーズを覚える、声に出していってみる。その時に、単にテキストを丸暗記するのではなく、本人が伝えたい内容を英語でどういうか(あくまで学校で学ぶレベルで)というのを一緒に調べて、書いたり言わせたりすることもおすすめ。

「今日誰々とxxxして遊んだよ」とか、「xxゲームでxxに負けちゃったよ」とか、「xxに行ったらxxxを見たよ」とか、「学校で食べたxxがまずかったよ」みたいな、この年齢の子供が普通の会話で本音で言うような内容を英語で言わせたら食いついてきますよ。(笑)

教師たちは本当に英語を教えられるのか?

全国での教師たちの育成は進んでいるようですが、実際に教師自身も英語が苦手で教えたくないと思っている割合が少なくないそうです。
そうなると、当然最低限の指導しかできないでしょうし、子供たちの興味を引き出すことは不可能でしょう。

教師自信が英語に興味を持って研修を受けて、いかに子供たちに楽しく英語を教えられるかに掛かっています。

小学校の英語教科化のメリットとデメリット

母国語がまだきちんと身についていない小学生の段階で、中途半端に英語をやらせることが問題だという意見も少なからずあるようです。

ですが、極端に英語漬けになったりせずに、少しずつでも毎日英語に触れる時間を取ること自体は問題はないでしょう。

実際に小学校で教える英語の授業時間は他の科目と比べてとても少ないですからね。

問題は小学5・6年生が学ぶ英語が難しいと感じるような内容になってないかどうかということ。そこで苦手意識が芽生えてしまうことはむしろその先中学・高校でつまずく原因になります

小学校の段階で単に教科書の内容と、単語を覚えて「はい、テスト」と言われても、テストを丸暗記でこなしているだけなので子供が苦痛と思わないで楽しいと感じられるかどうか・・・

様々な議論がありますが、時代の流れに合わせて変化していく教育。子供の将来において今から20年先を見据えたら、小学校での英語教育は決して無駄ではないと私個人は思います。

外国語の習得のためには様々なアプローチが必要で、それは学校の外でいかに色んな形でその外国語に触れることが出来るかがポイント。英語の曲を聞いたり、英語の番組を見たり、外国人と接したり、英語のカードゲームやボードゲームなどをしたり。。

そうやっていくと自然に楽しく身についていくし、なんといっても英語が好き!楽しい!と子供のうちに思えることこそが、その後の長い英語学習のモチベーション維持には非常に大事な下地なんですね。

それが出来るのであれば、小学校からの英語導入は本来の目的のためにとても良いことですね。

私の実体験から思うこと

私自身の話になるのですが、小学校低学年くらいから近所の小さな英会話教室にゆるく通ったり、外国人の先生が家庭で教室を開いているところに通ったりしていました。勉強・勉強というよりも、カードで単語を学んだり、ゲームをしたり、先生と簡単な会話をしていた記憶があります。

そして小学校時代はアメリカに漠然とした憧れがありました。アメリカの映画やテレビドラマの影響だと思います。

また、海外といってもハワイだけですが、小学5年生のときに家族旅行で行ったことがあり、良いところだなぁと肌で感じたことを今でも覚えています。

英語が喋れるレベルじゃ全然ないんですけど、親がそのようないくつかの体験をさせてくれたお陰で、中学に入るまでに既に英語に対する得意意識は若干あったと思います

それでも中学で教わる英語はあまり好きじゃありませんでした。教わる内容があまりにつまらないし、文法なんて説明されてもただ機械的に頭に入れるだけで・・・ ただ苦痛に思わなかったのは、その背景に、英語に対して好きだとか格好いいイメージがあったからなんですね。

中学時代は会話に力を入れた英会話スクールに通いました。そのお陰で英語が得意になり、当時は「読む」「書く」だけの学校の勉強も自然と簡単に感じるようになったんです。

何を言いたいかというと、偶然にも「聞く」「話す」「読む」「書く」全てを同時に進めていた事こそが英語力を上げていたということ。

そして、英語に対するプラスのイメージがあったからモチベーションが保てたんですね。

まとめ

以上いかがでしたか?

子供が中学・高校生くらいになる頃には英語や海外に興味を持って、「海外旅行がしたい、海外のお友達が作りたい、英語の映画を字幕なしで見たい、留学したい、海外に住みたい、英語を使って仕事をしたい!」、という夢を見られるようになれると英語の学習は苦ではなくなります。ご家庭でもしっかりとサポートをしてあげてくださいね。

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